7割以上の人が教師に不満を感じている
最近、学校への不満が大きくなっているように思います。ちょっと古い調査ですが、学校に不満を持つ人は7割以上、その中の原因として一番にあげられたのが教師への不満でした。
なぜみんな教師に不満を持っているのでしょう。先ほどの調査では「人間的に尊敬できない」「授業の進め方が悪い」などさまざまな要因があげられていましたが、私にはそんな単純なものには思えません。
教師への不満、その元凶は?
では、私が思う教師への不満の原因は何か – 私は教師教育の迷走による教師の質の低下だと思います。教師教育とはつまり、教師になりたい人が大学で学ぶことです。その迷走具合を象徴する1つとしてコアカリキュラムを紹介します。
コアカリキュラムとは、学習者が身に付ける資質能力から逆算してつくられたカリキュラムのことで、各大学がカリキュラムを作成するときに前提を共有し、ガイドラインとして機能するものです。これにより、大学は違っても一定の知識や実践経験を身に付けた教員が養成できるというわけです。
しかし、これが導入されたのは平成29年です。つまり、今年社会人1年目をむかえる先生がやっとコアカリキュラムのもとで学習してきたことになります。それ以前は…大学の教授から聞いた話ですが教員養成をうたっておきながら指導要領さえ教えていない大学もあったそうです。ひどい話です。
ここにはコアカリキュラムの例のみをあげましたが、これ以外にも大学の教職課程は正しく機能していない点が数多くあります。その犠牲者であり当事者がいまの教師というわけです。さあ、この状況が改善することはあるのでしょうか?
参考文献